今回は、室内飼育と屋外飼育でなぜかメダカの飼育難度が違うことがあり、その原因の一つに光の影響があるのではないかという考察です。
ちなみにこれは、俺なりに考えてみた結果であり、裏付けのあるデータなどがあるわけではありません。
そういう可能性もあるかもね?って感じでかるーく聞いてください。
でも、ちょいマニアックな話になりそうです笑
ま、さっそくいってみましょう!
目次
なぜ光を疑うか?
上の記事でライトの色、日光と孵化、成長、死亡率について実験がされています。
これによると
①孵化率…日光が最高、白色が最低
②大きさ…赤色が最大、青色が最小
③成長率…赤が最高、白が最低
④死亡率…日光が最低、青色が最高
こんな結果が出ています。
これでメダカには、どうやら青や白の光は悪そうだなと感じました。
ここから光の話に移ります。
光と波長の話
光には波長というものがあります。
波長の長さを感じることによって、色を認識できています。
波形が長い順に、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫となります。虹の色ですね🌈
が、これは人間が視認できる可視光線と言われる波長です。
それ以外には赤外線や紫外線、X線、γ線や電波などがあります。
光を波長毎に分解し、波長ごとの強度を示す方法に分光スペクトルというものがあります。
(スペクトルとは、光や信号などの波を成分に分解し、成分ごとの大小(強度)を見やすく配列したもの)
これで太陽光と照明機器のスペクトルを比較します。
参考サイト:ケイエルブイ株式会社 スペクトルのページより
この図を見てみると、太陽光は様々な波長(色)をバランスよく含んでいるように見えますが、蛍光灯やLED照明は特定の色が突出しています。
特にLED照明は青色を感じる短い波長だけが極端に多いです。
逆に赤く感じる長い波長は少なくなっています。
LED照明の白い光は青色LEDを黄色の蛍光体に通して白く発光させています。
自然に光に見せる場合は、青に黄色ではなく、青、赤、緑にするようです。
つまり、白い光も実際の所は青く見える短い波長が中心になっているわけです。
メダカとLEDの波長の関係
俺にはとっても難しい話でした笑
色々調べて自分なりに理解しているので、間違っているところがあればじゃんじゃんご指摘ください。
さて、メダカの話に戻りまっす(。-`ω-)
メダカの孵化実験の結果、どうやら青や白の光は孵化やその後の成長に影響がありそうだと話しましたよね。
…青と白??
上の項で話した通り、白いLEDも実際は青い光が使われているのでした。
つまりメダカには青い(波長の短い)光は害になる可能性がある??
と、そんな感じで考えるに至りました。
ここから先は、ほんとに仮説でしかなく、実際に確かめた、根拠があるわけではないので小話程度に聞いて下さい。
波長が短い光は高エネルギーである
光の持つ波長…実際は電磁波のようです。
電磁波の波長が短いほどエネルギーは高くなります。
可視光線よりも短い波長には、紫外線やX線、γ線などがあります。
γ線なんかはガン治療に使われたりするのでその強力さがわかるでしょう。
もちろんそんなものと比べるとパワーは低いでしょうが、LED照明のように波長が短い青系の光はメダカにもダメージを与えうるのかと思いました。
でも、太陽光も同様に波長の短い光を大量に浴びているから、この説はちょっと微妙かと思います。
波長の長い光の不足
波長が短い光を浴びているのが問題かは微妙なところです。
では、太陽光とLEDの他の違いは波長の長い赤系の光がLEDには不足していること。
この説は、メダカが光(波長)によってホルモンバランスなどをとっているという仮説です。
太陽光は短長の波長がバランスよく含まれています。
一方、LEDは短い波長に偏り、長い波長は少ないです。
この説が正しいなら赤系の色を出せるライトがメダカには適していると言えます。
様々な色のライトを当てて孵化させる実験でも、赤いライトは孵化後の大きさや、成長率が良かったという結果になっています。
何かメダカに好影響を与えている可能性があります。
アクアリウムでよく使われるLEDの多くは白・青の発光のタイプばかりで、赤色が出せるのは水草を飼育する方向けで比較的値段は高くなる傾向にあります。
そして、白単色、白・青複合のライトを使っている人は多い気がします。
というか俺も白・青のライトを使っています笑
色々他の方のブログを読み漁っていると、水草育成用ライトで育てていると元気になったとかいう報告も。
真偽は不明ですが、ちょっと仮説としては面白い説だと思っています。
追記
色々メダカに詳しくなりたいと思い、GETしたのが「メダカ学全書」。
この本の生殖の項で波長の違いによって成熟に効果があるかという実験があり、「波長500nm以下の光線には効果がないのに、波長580~670nmの可視光線に効果が認められる」と記述がありました。
500nm以下というのは色で言えば青、藍、紫色で、580~670nmは黄色、橙、赤色です。
あくまで生殖機能の成熟に関する記述でしたが、この実験はメダカに赤色が大事とする俺の説もあながち間違いではなかったかもしれないと思えるものでした。
紫外線の影響
室内飼育がメダカに良くないと言われる理由に紫外線が入らないことが挙げられることがあります。
これは…どうなんでしょう?
「紫外線を浴びることによってメダカがビタミンD、ビタミンAを生成していること、水の殺菌効果があることがあります。」
こういった記述があります。
特にどこのブログにもビタミンD、ビタミンAが作られるって書いてあります。
ブログには書いてあるけど、それ以外のサイトには出てきません。
自分が持っているメダカの本にも出てきません。
だれか詳しい方ソースを教えてください!
殺菌効果については、まあ特に言うことありません。
水換えしてるんで大丈夫なはずです笑
水換最強~~~~~~(。-`ω-)
光量不足
これは確かめようがないんですが、太陽光とLEDで違う所は光量です。
おひさまパワーと比べるとLEDなんて豆粒以下です。
光量によってホルモンバランスに影響が出ているとすれば…対処法がありません。
室内で飼っていても日の当たる場所に置く以外なくなってしまいますね。
まとめ
色々と自分なりに考察をしてみましたが、一番信じたいのは赤色になる波長の長い光が必要なのではないかという説。
赤い光が出るライトに変えてみると、メダカが元気に大きく育ちやすくなるかもしれません。
これは実際にどうか、これから検証が必要ですね。