メダカ

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの選び方ガイド!特徴や違いの比較で最適なコケ取り役を決める!

水槽のコケ取り役として一番に名前が挙げられるのが「ミナミヌマエビ」と「ヤマトヌマエビ」です。

ですが、どっちも良く似てるし、どう違うのか?どう選べばいいか分からないと思います。

ホームセンターやアクアショップで生体を見ていても「サイズが違うな~」くらいの印象かもしれません。

そこでこの記事では、ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの違いを比較して、みなさんにとって最適なヌマエビを選んでいただければと思います。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの見分け方

まずは、ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの見分け方について解説します。

見た目は似ていて、サイズの違いくらいしか違いが分からないかもしれません。

しかし、サイズが同じくらいの個体なら…見分けができませんね!笑

ですが、実はミナミヌマエビとヤマトヌマエビには見た目で大きな違いがあります。

こちらはミナミヌマエビです。

こちらがヤマトヌマエビです。

…分かりませんね?笑

下の画像がヤマトヌマエビです。

ヤマトヌマエビには、お腹の周りに赤い点々が入っています。

逆にミナミヌマエビにはその点々がありません。

ここが見た目で分かりやすい違いです。

ただ、実際は動きまわっている個体を見分けなくてはいけないので難易度は高いです(;^ω^)

なるほどな~くらいに覚えてもらえばいいと思いますよ!

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの生態の違いと選び方

見た目の違いについて解説をしました。

続いて、それぞれの生態としての違いも解説していきます。

ミナミヌマエビ ヤマトヌマエビ
体の斑点 ×
最大サイズ 約3cm 約5cm
繁殖 ×
コケ取り能力
丈夫さ

ざっくりとそれぞれの能力比較です!

体の模様については解説した通り、見分けのポイントになります。

ここからはそれぞれの項目について解説をしていき、最後にどちらがみなさまの水槽に合う

のか解説もします。

ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビの最大サイズ

ミナミヌマエビは比較的小さめのヌマエビで、最大サイズは約3cm程度です。

そのため、水槽内ではそこまで目立たず、他の観賞魚たちが泳いでいる中にいても、コケ取り役のエビが目立ちすぎることはありません。

水槽の主役を魚にしたい場合は、このサイズの小ささはメリットとなります。

 

一方のヤマトヌマエビは、最大サイズが約5cm程度です。

大きくなった個体は非常に大きく、小型魚を中心に飼育している水槽内で大きなヤマトヌマエビがいると、エビの存在感はかなり出ると思います。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは繁殖できるか?

ミナミヌマエビは淡水で繁殖が可能です。

淡水魚を育てているような水槽や水草水槽でミナミヌマエビは繁殖することができます。

自分の家で生まれてきた稚エビを見つけると、とても可愛く嬉しいですよね!

また、ミナミヌマエビの寿命は2~3年くらいになりますが、繁殖を上手に続けていけば、新たに個体を追加せずにコケ取り役のヌマエビを継続して飼育していくことが可能です。

 

一方のヤマトヌマエビは、繁殖の時は汽水でないといけません。

自家繁殖は基本的には難しいため、個体を増やす場合は購入するのが一般的です。

ヤマトヌマエビの寿命はこちらも約2~3年程度です。

寿命を迎えて減ってしまった分は、新たに購入していくことになります。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビのコケ取り能力比較

ミナミヌマエビはコケ取り能力はヤマトヌマエビと比較すると低いと言われています。

ミナミヌマエビは柔らかいコケの処理は得意ですが硬いコケは苦手です。

また、1匹あたりの仕事量も、小さいエビのため少なくなります。

水槽中を綺麗にしてほしい場合は、ある程度の数で勝負していくことになります。

 

ヤマトヌマエビは、硬い黒ひげゴケも食べてくれます。

それらはミナミヌマエビでは対処が厳しいコケとなります。

またサイズが大きいため1匹あたりの仕事量も多くなります。

コケが増えすぎて困ってる~という方にはヤマトヌマエビがおすすめです!

ただ、気を付けてほしいところが、その有り余るパワーを持て余してしまうと、新しく生え

てきた水草の新芽を食べてしまうこともありますので、食害に合わないように餌を与えたり

調節が必要になるかもしれません。

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの丈夫さ比較

何をもって丈夫とするかにもよりますが、ここでは環境適応範囲で丈夫かどうかとします。

より幅広い環境に対応できる方が丈夫として記載しますね!

ミナミヌマエビは、割と高水温でも生き残ってくれることが多いです。

おおよそ30℃くらいになっても生きていることが多いです。

32℃くらいになると生存が厳しいなという感覚を私は持っています。

ヤマトヌマエビの方は高水温は苦手で、30℃くらいまでいくとかなり厳しいです。

28℃くらいまでにしておく方が無難だと思います。

 

水の汚れへの耐性についてミナミヌマエビとヤマトヌマエビ比較すると、ミナミヌマエビの

方が水質悪化に耐えられる傾向にあります。

 

ヤマトヌマエビの方が個体のサイズは大きく育つ生き物ですので、他の生体に追い回される

心配は少ない方だと言えます。

その点に関してはヤマトヌマエビの方が強いところです。

 

全体を通してみると、繁殖も可能なミナミヌマエビの方が水槽内で数は維持しやすいのでは

ないかと思います。

 

ミナミヌマエビとヤマトヌマエビどちらを選べばいいの?

ミナミヌマエビが向いている水槽は

・小~中型の水槽

・繁殖も楽しみたい

・水槽でエビがあまり目立ってほしくない

こういった方にミナミヌマエビが向いていると思います。

また、メダカの飼育ではビオトープを作りたい!という方も多いと思います。

ミナミヌマエビは比較的水質の悪化や水温上昇にもヤマトヌマエビよりも強いため、

ミナミヌマエビの方が適していると思います。

 

ヤマトヌマエビが向いている水槽は

・中~大型の水槽

・コケ取り能力を重視したい

・繁殖は望んでいない(繁殖しなくてもいい)

こういった水槽の方に向いていると思います。

 

メダカの飼育でエビも一緒に飼う方には、ミナミヌマエビの方がおすすめだと思います。

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビはメダカや金魚と混泳できるか?

飼育をしている方が多いメダカや金魚ですが、それらとミナミヌマエビやヤマトヌマエビは

混泳できるのでしょうか?

メダカはどちらのエビとも混泳可能です。

メダカがエビに対して積極的に襲いにいくことは少ないと感じます。

また、メダカがたくさん泳いでいる水槽でもミナミヌマエビは繁殖してくれています。

ヤマトヌマエビの方はさらに大きいので、メダカの口に入ることはありません。

 

一方で、金魚は小さいうちはミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビとも混泳はできますが、

いずれ金魚は大きくなっていきます。

金魚は雑食ですので、大きくなった金魚は口に入るサイズであればエビも食べてしまうので

注意が必要です。

金魚がヌマエビを追いかけます可能性もあるので、混泳させる場合は、追い回すことが

ないか確認しましょう。

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビはメダカを襲うことがあるか?

では逆にメダカがヌマエビたちに襲われることがあるのか?

元気よく泳いでいるメダカをミナミヌマエビやヤマトヌマエビが襲って食べるということは

ありません。

しかし、ヌマエビたちがメダカを食べる場合があり、それは死んでしまったメダカです。

死んでしまったメダカはエビたちが群がって食べることがありますので、エビにメダカが

食べられた!と勘違いしないようにしましょう。(食べていることに違いはないんですが…笑)

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビに餌やりは必要か?

エビたちへの餌やりは基本的には不要です。

水槽内に生えてきたコケを基本に食べるものがありますし、魚達に与えた餌の食べ残しを

つまんで食べてくれています。

なので、基本的にエビに餌をあげる必要はありません。

ただ、綺麗なコケのない水槽には餌(コケ)が不足しますので、そうした場合はヌマエビ用

に餌をあげてもいいと思います。

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビを水槽に入れる時の注意点

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどのエビたちを水槽に入れる時は注意が必要です。

エビたちはメダカや金魚などと違って、水質の変化にとても敏感です。

水温や水質を合わせずに水槽にドボン!と入れてしまうと、それだけで水質のショックで

死んでしまう可能性もあります。

購入をしてきたら、購入した時の袋をそのまま水槽に30分~1時間ほど浮かべて水温を合わ

せて、その後水質を合わせます。

水温・水質をゆっくり時間をかけて合わせてから水槽に入れてあげることで、ショック死

してしまう可能性を減らすことができます。

 

水質の急変以外にも、薬剤に敏感であることにも注意が必要です。

特に、水草を入れた時には注意しましょう。

水草は輸入するような海外産のものですと、輸入の際に農薬を使っています。

残留農薬があると、その水草を水槽に入れた時にエビたちが全滅…なんてことになりかねま

せん。

無農薬栽培されている国産の水草を使用すると安全だと思います!

残留農薬が気になる方は、「水草その前に」という商品を使っていただければ、残留農薬や

水槽で爆殖して困るスネールなどを駆除したりできます。

 

まとめ

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビはコケ取りにぴったりで水槽内のお掃除役として大活躍

してくれます!

みなさまの水槽に合う方のヌマエビをぜひ導入していただき、水草やお魚、エビたちも

可愛がってあげてください!

コケ取り部隊として導入したエビたちも、きっと動きが可愛くなってしまうと思います!笑