メダカの飼育はある程度の匹数を入れているのが多いですよね!
カラフルなメダカが泳いでいる水槽はとても綺麗で楽しいです。
しかし、同じ時期に生まれて、同じ水槽で育ったはずのメダカなのに、メダカにサイズ差ができたり、元気がない子がいたり、しまいには痩せてしまったりということがあると思います。
他の子は元気なのに、どうして一匹だけ様子が変わってしまうのでしょうか?
今回は、それぞれの症状に合わせて原因と対処法について解説します。
目次
メダカが一匹だけ元気がない場合
群れのみんなは元気で餌もモリモリ食べるのに、一匹だけ元気がなく、泳ぎもどこかフラフラしている…
そういう場合はまずは、体調をチェックしてみてください。
元気がないメダカはヒレを閉じてしまっていることが多いです。
ヒレが閉じるというのは↓のような状態です。
(画像)
体のラインに沿ってヒレを折りたたんでいき、ヒレも細くなっているのが分かるでしょうか?
こうした状態は体調を崩している状態です。
体調を崩しているメダカは餌も食べなくなっていくので、段々と痩せていってしまいます。
ヒレ閉じのみの場合には、塩浴で対処していきます。
塩浴については以下の記事も参考にしてください。
ヒレ閉じ以外にも病気の症状が出ていないか確認をしてください!
よくある症状としては、水カビ病や尾腐れ病です。
メダカが水カビ病になっている場合
水カビ病とは以下のような状態です。
上記の個体はかなり水カビ病が進行している状態です。
体中に白い綿のようなモワモワがついています。
こちらも比較的進行している状態です。
水カビは体の様々な部位から発症します。
水カビ病は早めに発見ができれば、割と完治させやすい部類の病気ですので、少しでも早く見つけてあげられるように、普段からよくメダカの様子を観察しておきましょう。
もし水カビ病を見つけた場合には、メチレンブルーやアグテン、グリーンFリキッドなどが治療に有効です。
どの商品を選んでいただいてもいいので、手に入りやすいもので大丈夫です!
メダカが尾ぐされ病になっている場合
尾ぐされ病の症状はこんな感じです。
尾びれに病気の症状がよく表れています。
上の方の個体は、ヒレが溶けていっていて、尾びれの先がトゲトゲになっています。
下の方の個体は、尾びれが筆の先にようになっています。
尾腐れ病の症状はグリーンFゴールドやグリーンFゴールドリキッド、エルバージュエースなどの薬が有効です。
グリーンFゴールドとエルバージュエースですと、グリーンFゴールドの方が優しめの薬なので、魚への負担も軽いです。
ただ、効力の高さで言えばエルバージュエースの方が高いと思います。
このあたりは病状に合わせて使ってもいいかもしれません。
ちなみに当店ではエルバージュエースを主に使用しています。
尾ぐされ病は他のメダカにも症状が出ている場合が多いので、同じ水槽のメダカは一緒に薬浴しておくと良いです。
一匹だけ小さいメダカがいる場合
体調を崩しているわけではなく、一匹だけサイズが小さい場合についても解説します。
メダカの体型が崩れている場合(奇形)
生まれつき体型に問題がある個体の場合、他のメダカと比べて泳ぐスピードが遅かったり、餌が食べにくかったりすることで、他のメダカよりも成長が遅くなる場合があります。
元気そうに見えても、中にはこんなように曲がってしまっている子も生まれてくることがあります。
やはりしっかりとした体型のメダカと比べると遊泳能力に差が出てしまいます。
こうした子が群れの中で餌をしっかりと食べられているうちは良いのですが、他のメダカに段々と成長に差がつけられていくと、群れの中で餌を食べていけなくなっていきます。
そうなった場合は、隔離をしてあげて餌をゆっくりと食べられるようにしてあげると良いです。
強いメダカにいじめられている場合
体型に問題があって成長が遅い場合は、他のメダカにいじめられていないかも注意してください。
群れの中で強いメダカがいると、いじめられているメダカは、段々と水槽の隅の方に追いやられていってしまいます。
そうなると餌をあげたとしても、強いメダカが先に食べていき、いじめられた側のメダカはあまり餌が食べられなくなっていきます。
そうして体格差がよりできていってしまいます。
また、いじめがひどい場合には、弱い方のメダカがずっと隠れるようになってしまい、餌も食べず痩せていってしまうこともあります。
この場合には、強い個体と弱い個体は水槽を分けてあげると良いです。
単純に成長が遅れている
元気で餌も食べられている、いじめられている様子もない場合は、単純にその個体の成長が遅れているだけということもあります。
同じ時期に生まれて、同じように育てていても成長のスピードが全然違ってくることはよくあります。
一匹だけ小さい子が健康に過ごせているようであれば、そこまで気にしすぎなくてもいいかもしれません。
ただ、あまりに他のメダカとサイズ差ができてくるとストレスがかかり、余計に成長しにくくなることがありますので、可能であれば水槽を分けていく方が、その子にとっては過ごしやすい環境かもしれません。
あれ?おかしいなと思ったらまずは体調チェックから!
今回は、一匹だけ水槽の中で様子がおかしいぞ?と感じた時に確認していただきたいことをまとめました!
一番大切なことは、まずは病気などの体調不良を起こしていないかのチェックです。
メダカは体が小さい分、病気が進行してから元気に復活させてあげるのはかなり難しいです。
そのため、早めに異常に気付くことがとても大切です。
餌やりをしていて、いつもよりも餌を食べないなと感じたら、まずは体調チェックをするのがおすすめです。
そこから健康状況以外の要因も考えていただければと思います。
色々な原因があって判断に困ることがあると思いますので、分からなければ何でも質問してくださいね!
途中で紹介した魚病薬は、常備しておくのをオススメします。
病気が発症してからすぐに買いにいければいいのですが、そうでないことも多いです。
病気が出る前に薬は用意しておきましょう!
アグテンとエルバージュエースを当店では使用しています。
どちらも持っておくことで様々な病気に対処できるようになります。
それぞれ効き目のある病気が違いますので、どちらも用意しておくのがいいですよ!