メダカをたくさん飼っていると井戸水を使って、水道代を浮かせたいと思いますよね。
井戸水にはカルキが入っていないため、水道水と違ってカルキを抜く手間がなくて水換えも楽ですよね!
今回は、井戸水をメダカに使っても良いのか、またそのリスクや注意点について解説していきます。
目次
井戸水は飼育水に使用できるか
まずは結論から!
メダカの飼育に井戸水は使用できます!
当店でも井戸水を使用してメダカを飼育しています。
なので、井戸水を使うのは問題ありません。ただし、使用には注意点もあります。
また、全ての井戸水が使えるわけでもないので、それらについて含めて解説していきます。
井戸水の注意点:①酸素不足
井戸水と一口に言っても、水質も様々です。
その中で注意が必要なもののひとつに溶存酸素が少ない井戸水があることです。
ほとんど酸素が含まれていないような井戸水も中にはあるので、その水を使用して水換えをした後に、メダカがみんな酸欠で死んでしまうという事故が発生することがあります。
特に夏場の暑くなる時期は、水に酸素は溶け込みにくくなっています。
メダカの活性も高くなっており、酸素消費量も増えます。
そうした時に、酸素の少ない水を使用してしまうと、一斉に酸欠を起こすことがあります。
酸素が少ない井戸水の場合は、すぐにその水を使用するのではなく、1日くらいエアレーションをかけて、充分に酸素を水に溶け込ませてから使用する方が良いと思います。
参考に、動作音がとても静かで気に入っているエアーポンプをご紹介します。
気になるモーターが動く音がほとんどしないので、とってもおすすめです。
井戸水の注意点:②水温
続いての注意点は水温です。
井戸水は年間を通してほとんど水温が変わらないです。
しかし、それは夏などの暖かい時期にすれば、井戸水はかなり冷たくなります。
特に最近の夏はとても暑く、水温が30℃~35℃となる日がほとんどです。
そうなると飼育水と井戸水の水温差は20℃近くあることになります。
暑くなっている飼育水から冷たい井戸水に急に水換えしてしまうと、水温の急激な下落によって、最悪の場合ショック死してしまうこともあります。
なので井戸水を使う場合は、しばらく汲み置きをして水温を飼育水と変わらないくらいまで安定させてから使うようにしましょう。
井戸水の注意点:③水質
水質と言うと様々なのですが、メダカの飼育に適さない場合があります。
井戸水にはミネラル分が含まれていますが、これらが含まれすぎると水の硬度が高くなってしまいます。
魚には硬度の高い水は適しているとはいえません。
これは各井戸によって変わってくることのため、メダカに使える水かどうか確認できるまで、メダカの飼育水に使うのは危険と言えます。
また、自然の水であり、水道水と違って殺菌をしていないので、水に雑菌が含まれることがります。
まずは試験をすること
水質の確認をする簡単な方法が試験紙を使うことです。
PH、炭酸塩硬度、総硬度、亜硝酸塩、硝酸塩、塩素の6種類を1枚の試験紙で測れます。
また、当店で井戸水の使用を開始するにあたっては、2~3匹のメダカを泳がせてみて、問題が発生しないか確認をしました。
酸素が少なければ水面に上がってパクパクし始めますし、水質が合わなければ泳ぎがおかしくなってくると思います。
そうした異常が起きなければメダカに使用できると思います。
初めて井戸水を使用する場合は、大量のメダカをいきなり入れないようにしましょう。
まとめ
井戸水は使用できますが、注意も必要です。
その点水道水は安定した水質であり、殺菌もしているので安心な水とも言えます。
カルキ抜きさえすれば安心して使える水道水と言うこともできると思います。
今回解説した注意点をクリアしたら水道代を節約できてしまうので、初めて使用する時は注意しながら上手に井戸水を使ってくださいね!