メダカの品種ってとても多いですよね。
メダカ品種図鑑に載っている品種だけでも425種…もちろんここに載っていない品種や新たに作出された品種が多数存在します。
品種がたくさんあるメダカですが、品種によって強い・弱いはあるのか?ということについてお伝えしていきます。
実際に飼育をしていての感想を交えて書いていきます。
目次
飼育方法は大きく変わらない
まずは品種によって飼育方法が変わるのかについてですが、大きく変わることはありません。
なので昨今のヒレがひらひら~の優雅なメダカや高級品種に挑戦をするのが怖い!という方は、まずは安価に購入できるヒメダカやミックスとして販売されているメダカを購入しましょう。
それらで飼育に慣れてきたら、ランクアップしていくのはアリだと思いますよ!
当店でも安価にミックスのメダカや選別漏れの個体の販売をしています。
ただし、少し注意が必要な品種もいるのでそれらを以下に記載していきます。
ヒレ長の品種
ヒレが通常のメダカと比べて長くなる品種です。
通常種と比べた時に、ヒレが大きくなり、泳ぐのに体力を使うためか若干痩せやすいような印象があります。
なので通常種よりも気持ちしっかり目に餌を与えた方がいいように感じます。
ただ、そうなると今度は水が汚れやすくなります。
そこの部分の管理が難しいように思います。
また、ヒレ長品種は通常種と比べてヒレの病気になりやすいです。
具体的には尾腐れ病です。
名前の通り、ヒレの先が溶けたように白くなり、しまいにはボロボロになっていってしまいます。
尾腐れ病からメダカが死んでしまうことも多い病気のため、水質の管理には注意をしていただきたいです。
水換えをしっかりして、水質悪化から病気にしてしまわないようにしましょう。
ダルマ体型
体長がかなり短くなっているメダカのことをダルマメダカと呼びます。
ダルマのようにコロンとした特徴的な体型で、一生懸命ぷりぷり泳いでいる姿はとても人気が高いです。
このダルマメダカですが、泳ぎがあまり上手ではありません。
体が短いのでスイスイ泳ぐことができません。
なので、普通体型のメダカと混泳していると餌食い競争に負けて、餌をとれない可能性がありますので、ダルマはダルマ同士でなるべく飼育した方が良いです。
また、ダルマメダカに多いのですが、寒さに弱いです。
冬になり水温が下がってくると、お腹を上にして沈めなくなってしまう個体が出てきます。
この状態が続くと、そのまま力尽きて死んでしまうこともあります。
そのため、冬は外での飼育ではなく室内で暖かい環境での飼育をオススメします。
朱赤ブラックリム系
赤い体色にブラックリムと呼ばれる黒色が入る品種です。
ブラックリムとは、鱗を縁取るように黒が入ることからブラックリム(=黒い縁)と言われます。
このタイプのメダカは…なんか癖がある気がします。割と気分屋というか…。
調子良くいく時とそうでない時とがある気がします。
このタイプのメダカは普通体型でも苦労することがあります。
なのであまり初心者の方にはオススメできないかもしれません。
アルビノ
アルビノは、メラニン色素の遺伝的欠損によって黒い色味がなくなってしまう個体です。
独特な体色や目の色合いなどから愛されているタイプのメダカです。
メラニンは紫外線から肌などを守ってくれるために必要なものですが、これが欠損しているため普通の個体と比べて日の光に弱くなる傾向があります。
そのためなるべく室内で飼育することが推奨されています。
ただし、上記の個体はうちでたまたま繁殖をさせている中から出てきた個体で、普通のメダカと同じように日当たりの良い所で育っていました。
そのため、全く屋外で飼育ができないということでもないと思います。
アルビノメダカの特徴として、目があまり良くないということもあり、餌への食いつきがあまり良くない場合もあるかもしれません。
また、繁殖が少し難しい場合もあり、思うように増えてくれないということもあるかもしれません。
普通のメダカと比べてより丁寧に扱っていただかないといけないメダカかもしれません。
まとめ
色々なタイプのメダカを紹介していきました。
それぞれ気にするポイントはありますが、大きく飼育方法に差はありません。
普通のメダカよりも少し注意して観察をしてあげることが必要になるメダカです。
メダカの飼育に慣れていただいたら、ぜひ挑戦していただき、色々なタイプのメダカの飼育を楽しんでいただきたいと思います。
「メダカ百華」
最新のメダカの品種が見れる本です!各所のブリーダーさんのお話も載っていて、とても参考になる一冊です!