室内での照明の重要性については別記事で書いた通りで、室内飼育の場合はしっかり照射時間を管理してあげることがメダカの健康のために重要です。
また考察記事も書いていますので、ご興味があればご覧ください。
さて、今回は照明の明るさと産卵についてまとめていきます。
目次
メダカの産卵に必要な明るさは150ルクス
まず基本情報としてメダカの産卵に必要とされる日照時間は、13時間以上です。
我が家では個体による感受性の違いを考慮して、室内飼育の場合は14時間照射にしてあります。
さて、ではどれくらいの明るさが産卵スイッチを入れるのに必要なのか?
答えは150ルクスあれば充分です。
…で、150ルクスってどんぐらいの明るさやねん!!!って感じですよね(;^ω^)
照明の仕様を見てもルクスの表示はありません。
この記事を書くためにまた光のお勉強をすることになる俺でした…。笑
ルクスの計算方法
ルクスとかの説明は俺の範疇外のため、こちらのサイトが分かりやすく説明されていたのでご参考ください。
(参考:カンデラ、ルーメン、ルクスの意味と変換)
まあ、同じ照明でもより近い所に照射すればより明るく照らせるためルクスの値は大きくなります。
目の真ん前で懐中電灯を照らされるとめっちゃ眩しいですが、100m先から同じ懐中電灯で照らされても眩しくありませんよね?そんな感じです笑
んで、こちらのサイトにてルクスの計算ができます。(参考:明るさ計算)
ルーメンは照明の仕様にだいたい書いてあります。
あとは照射角を調べて、照明と水槽の距離を入れ込めばルクス計算ができます。
アクアリウム用の照明を色々と調べてみると照射角120°のものが多かったです。
ルクス計算の例
参考にこの照明で例を出していきます。
この照明は1000ルーメンで、照射角120°です。
これをNV22に乗っけてメダカを飼うとします。
NV22の高さが16.7cmですのでざっくり底まで20cmとしましょうか。
先ほど紹介した明るさ計算のサイトに1000ルーメン、照射角120°、光源までの距離を0.2で入れます。
(光源までの距離は1m単位での入力となります。)
すると、7957ルクスとなります。めっちゃ明るそう!笑
ちなみに150ルクス以上の光をメダカにあてても光の効果に変化はないようです。
しかし、この照明を例に出したのは赤系の波長を出すことができるからです。
この記事で赤系のライトが卵の孵化に好影響を与える実験についてまとめています。
また、メダカ学全書には、光の波長が性成熟に効果があるか書いてあり、波長500nm以下の紫~青系の色では効果が出ず、580~670nmの黄~赤系の色に効果が認められています。
ここから赤系のライトを使った方が良いと考えているので、このライトのようなものをオススメしたいと思います。
まとめ
実際に計算式に入れてみると分かりますが、案外どんなライトでも照射距離を近くしてやれば150ルクスは余裕でクリアできそうです。
メダカの室内繁殖については以下の記事で書いていますので見てください。
NVボックスがメダカ飼育でよく使われていますが、照明サイズは60cm水槽用照明を買うと便利です。
60cm水槽用照明であれば、NV22にちょうど良く乗るサイズ、NV13なら2ケース並べた上に乗せるとちょうど乗ります。
今回のメダカの産卵に必要な明るさについては、メダカ学全書に記載がありました。
図鑑みたいな厚さの本ですが、興味がある方はどうぞ!