せっかく生まれてきたメダカの稚魚がいっくら待っても大きくなってくれない!
そんな時は飼育環境に原因がある可能性があります。
いくつか原因となることを挙げていきますので、ご参考にしてください。
目次
餌がしっかり食べられているか
稚魚の時は餌を小さな物にするようにしましょう。
口に入らないサイズの餌は吐き出してしまいますので、成魚用の大きな餌は使用せず稚魚用を使用しましょう。
また、栄養価が高い餌を使うようにすればより早く成長させることができます。
より高タンパクの餌を与えてみましょう!自分はスドーの餌をいつも使っています。
粉状になっているため、どんなメダカでも食べることができます。
また、稚魚の時はゾウリムシもオススメです。
ゾウリムシの培養の仕方は別記事をご参考にしてください。
いつまでも小さな餌を使っている
稚魚には小さな粉状の餌を使えと言っておきながら、逆のことを言います笑
基本的に魚は大きくしたい場合は、口に入るギリギリの大きさの餌を与えていく方が成長が良くなります。
大きな餌が栄養素10、小さな餌が栄養素1とすると…
大きな餌と同等の栄養素を得ようと思うと、小さな餌は10回食べてもらわないといけません。
他の魚との餌食い競争もあるため、大きな餌の方が効率的といえます。
水槽が狭い
魚たちは自分の住んでいる場所の広さに体の成長を合わせています。
広い場合はより大きく、狭い場合はより小さく…。
メダカの孵化を自分はタッパーでやっています。
このタッパーのまま育てようとすると、どうしても成長が止まります。
そこで、孵化後2週間くらいして針子が安定してきたなと思ったら水槽を大きくしていきます。
狭い容器で飼育している方は、水槽を大きいものに移してあげてください。
飼育密度が高い、大きな個体と同じ容器で飼っている
これはストレスによるものです。
飼育密度が高かったり、大きな個体と一緒にいると餌食い競争に負けてしまう個体が大きくなれないのはもちろん、ストレスがかかり成長を阻害してしまいます。
飼育数を減らしたり、水槽内の個体の大きさが均一になるように、水槽を分けて飼ってあげましょう。
室内と屋外飼育の違い
メダカ学全書には、こんな記述があります。
日光の当たらない飼育室ではビタミンA、Dの不足による異常が起きやすい。
ビタミンAは魚の成長を助ける、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので骨や歯を作るのに必要な栄養素です。
実際、室内飼育の個体を屋外飼育と一緒に育ててみても成長率は屋外飼育の方が良いです。
日光の影響だけでなく、屋外飼育だとミジンコの卵などが風にのってきて水槽に入ったりと、メダカの餌になる微生物が自然と湧いてきたりもします。
だから同じように育てているようでも、実は餌の量にも違いが出ている可能性もあります。
屋外飼育に追いつくには、こまめに少量の餌をメダカに与え続けるのが良いかもしれません。
まとめ
早く大きくメダカには成長してほしいですよね。
でもそんなみなさんに釘を刺してしまいます!(。-`ω-)
人間の都合で早く大きくしようと思って餌をどばどばあげたりすると、必ず魚達は体調を崩します。
焦らずゆっくりじっくり育ててあげる方が魚達にはほんとは心地よいかもしれません。
自然界にいるメダカはそんなに餌が豊富な場所にいるわけではないので、大量の餌を与えると調子を崩しかねません。
のんびり成長を見守ってあげるのが良いのではないでしょうか?