小さくて可愛らしいメダカ。
金魚などと違って小さいメダカは比較的小さな水槽での飼育も可能で、最近は飼育をする方がとても多くなっています。
小さい容器で飼育を始めたいので、あまりメダカの数は増やせない!できれば1匹を大切に育てたい!
そんな方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、メダカを1匹だけの単独飼育をするメリット、デメリットについて解説をしていきます。
この記事を参考に、メダカにとって過ごしやすい環境を作ってあげてくださいね!
目次
メダカの習性
今回のお話しをする上でまずはメダカの習性について覚えてほしいことがあります。
メダカは自然界では、どちらかと言うと食べられてしまう小さい生き物であるということ。
そんなメダカが自然界で生き延びていくために、彼らは群れをなして生活をしています。
群れで動いていると、捕食者が的を絞りにくく逆に捕まりにくくなったり、水の抵抗が弱まり泳ぎやすくなったり、餌を見つけやすくなったりと色々なメリットがあります。
小さなメダカはそんな利点を活かして自然界で生き残っています。
つまり、メダカにとっては群れで過ごしている方が落ち着くことがあるということです。
メダカを一匹だけで飼育するメリット
群れで過ごすのが普通なメダカを一匹だけで飼育するメリットはあるのか?というところについても触れていきます。
ケンカをしていじめられることがなくなる
群れで生活をするメダカですが、実は結構ケンカが多く、縄張り争いが発生することもしばしば…
ケンカの様子は動画をご覧ください。
くるくると2匹が円を描くようにお互いの周りを回り、そしてコマがぶつかるように体をぶつけあいます。
こうしてケンカに負けてしまった個体は、水槽の端で生活するようになったり、しまいには
餌もあまり食べなくなってしまい、痩せていき死んでしまうこともあります。
こうしたケンカが起きなくなるということは、その個体が元気に過ごしていくのはメリットになると思います。
小さなメダカですが、気の強い個体は意外といて、ケンカを見る機会は少なくないです。
水を悪くしにくい
飼育をしている匹数が少なければ少ないほど、与える餌は少なくなりますし、糞も少なくなります。
そのため、水の汚れるスピードは遅くなります。
水換えをする頻度を少なくしたい方にとっては匹数が少ない方が飼育は楽になると言えます。
小さめの容器で飼育したい、水換え頻度を下げたい方にはメリットになると思います。
メダカを一匹だけで飼育するデメリット
続いてメダカを一匹だけで飼育するデメリットについても解説します!
活性が下がることがある(餌をあまり食べないことがある)
メダカは群れで生活を普段はしています。
群れで生活していた時は元気いっぱいに餌を食べていた個体だったとしても、その群れから
一匹だけ抜いて飼育をすると途端にあまり動かず餌への反応が鈍くなることがあります。
群れでいた時は餌を勢いよく食べていたのが、一匹になった時にはパクっ…パクっ…とゆっくり食べるようになったりします。
どれだけ変化するかはメダカの個性によって違ったりします。
一匹だけで元気がないなと感じる場合は、匹数を増やしてみるのも考える必要があるかもしれません。
メスのメダカが過抱卵になる場合がある
メダカには過抱卵といい、お腹がぱんぱんに膨れてしまうことがあります。
これはメスのみがなってしまう可能性のある病気です。
お腹に卵が詰まってしまって、それがどんどんお腹に溜まっていき、お腹が異常に膨れ上がっていきます。
オスと一緒に飼育をしていて、定期的に産卵ができていればなりにくいです。
(オスと一緒に飼育をしていても過抱卵になってしまう個体もいます。)
過抱卵になった個体を完治させてあげるのは難しいです。
一匹で飼育する場合は過抱卵のリスクのないオスを飼育してあげるとよいと思います。
メダカを一匹だけで飼育する際の水槽の注意点
メダカを一匹で飼育する際は水槽のサイズに注意が必要です。
メダカを飼育するのに一匹あたり1ℓ~2ℓ必要と言われます。
では1匹の飼育なら1ℓの容器でいいかと言われると、正直おすすめしません!
メダカ1匹と言えども、それなりに水を汚していきます。
餌を食べ残していれば、その分水も汚します。そして、意外と糞の量も多かったりします。
そうなると1ℓ程度の小さな容器で飼育をしているとあっという間に水は汚れ、水換えをしっかりしていないとすぐに水質悪化で弱ってしまいます。
個人的にはどんなにメダカの匹数が少なくても水量は10ℓくらいあると飼育しやすいと思います。
もうちょっと少なくて6~8ℓかなあという感じです。
それくらいの水量がある方が水温や水質も安定しますので、結果的にメダカも健康に飼えると思います。
小さめの水槽ですとこちらの水槽セットがおすすめです。
水換えの頻度はどれくらいでする?
一匹だけで飼育する場合の水換えの頻度ですが、これは水槽の大きさ(水量)によっても変わりますが、おおよそ1週間~10日に一度していただければいいと思います。
これは6~10ℓで1匹のメダカを飼育していて、比較的暖かい時期を想定しています。
冬場のように寒い時期は、夏よりもずっと餌を食べなくなりますので、水換えの頻度は2週間に一度くらいでもよくなるかもしれません。
屋外での飼育で10℃を下回る場合には、水底に沈んだままほとんど動かなくなります。
そうした場合は餌も与えないでも大丈夫です。(餌を撒いても食べません。)
餌を食べない時期は水もほとんど汚れないため、水換えもほぼしなくて大丈夫です。
ただ、乾燥で水はどんどん蒸発していきますので、足し水はしっかりしてください。
メダカは一匹でも飼える!
メダカを一匹だけで飼育するメリット、デメリットについて解説しました!
メダカは群れで生活をする生き物ですので、一匹で飼育をしてみると、活性が下がってしまう可能性もあります。
他のメダカに追い回されることによるストレスから解放されるというメリットもあります。
一匹のメダカを大切に飼いたいという方も、メダカは一匹で飼育しても問題なく飼えるので安心してくださいね!
一方で、様々な色味のメダカが泳いでいるのもまた楽しいので、群れで泳いでいるメダカも楽しんでいただきたいとも思います。
色々な方法でメダカの飼育を楽しんでくださいね!
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