メダカをこれから飼い始める、もしくは飼い始めたばかりの方に砂利(底床・底砂とも言います)は必要ですか?とよくご質問いただきます。
結論から申し上げますと、なくても大丈夫です!
この記事では、砂利を水槽に入れるメリットやデメリットの解説や、実際によく使われている方法、メダカにおすすめの砂利もご紹介いたします。
目次
砂利のメリット
砂利の大きなメリットとしては、バクテリアが定着することです。
水槽内のバクテリアは、メダカの糞や餌の食べ残しなどを分解してくれて、水を綺麗にしてくれる役割があります。
しかし、バクテリアは多孔質(小さな穴がたくさん開いている)が好みであり、つるつるの水槽の壁面には定着しにくいです。
砂利は多孔質のものが多く、バクテリアを定着することに役立ってくれるというわけです!
バクテリアが砂利に定着してくれて、水槽の水を綺麗にしてくれるのが大きなメリットになります。
あとは、メダカは周囲の色に合わせて色味を変化させます。
明るい色の容器(白や透明など)では体色は薄い色に、黒などの濃い色だと体色は濃く変化します。
暗めの色の砂利を敷いてあげることによってメダカの色を濃くキープしてあげることも手助けしてあげられますし、逆に濃くしすぎない方が良いメダカには色を明るくさせてあげることも可能です。
例えば、真っ黒のメダカを黒い容器で飼育すると、メダカがどこにいるか分からなくなってしまいますが、赤玉土のような明るい砂利を使用すると、上から見ていてメダカの居場所が判別しやすくしたりもできます。
メダカを美しさを引きたてるだけでなく、水草を植えるのにも役に立ちます。
メダカは観賞魚ですから、綺麗に彩るのも大切ですよね!
砂利にはPHの調整をする時にも使用することがあります。
生体の糞や餌の食べ残しは、だんだんとアンモニアに変化し、水質をアルカリ性に変えていってしまいます。
そこで底床にソイルを使うことによって、弱酸性に水質を戻していくことが可能になります。
ただし、メダカはそこまでPHに関しては敏感ではないので、ソイルを使用して水質を調整してあげる必要はありません。
砂利を使うデメリット
では逆に砂利を使うデメリットというと…
メンテナンスの面倒さができてしまうことですね。
砂利はバクテリアが棲みついて水を綺麗にしてくれる作用が見込める一方で、砂利の間には糞やゴミ、餌の食べ残しなどが溜まりやすくなります。
砂利をしっかり掃除してあげないと、せっかく水換えをしていても、砂利の間から汚れがずっと出てき続けてしまいます。
水を綺麗にしたくて砂利を入れているのに、汚れの発生源になってしまいます。
水槽に敷いた砂利の間をお掃除するのは結構手間であります。
砂利のお掃除にはプロホースといった砂利を巻き上げながら、砂利は吸い込まないように水換えができる商品もありますので、こうした商品も活用しましょう。
砂利を水槽に充分に敷き詰めようとすると意外と嵩が必要で、結構費用がかかります。
水草を植える場合はかなり敷かないと、水草が抜けてしまいます。
初心者の時の私は砂利が少なすぎるという失敗をしました…。
使用する砂利によっては、使用期間が長くなるにつれて崩れていってしまうものもあります。
ソイルや赤玉土などは定期的に交換をしていかないと、崩れた砂利が水槽内に溜まっていってしまいます。
メダカによく使われる砂利
メダカの飼育に一番よく使われているのは赤玉土です!
園芸用でもいいのですが、ゴミなども多く混じっていることから、メダカ用を使用するとより安心でしょう。
赤玉土は多孔質なためバクテリアの定着にとても適していると言えます。
また比較的安価で大量に購入できるため、使用量が多い愛好家の方にも人気です。
赤玉土は使用期間が長くなると崩れていくので、崩れるようになってしまったら交換をしていきましょう。
「大磯砂」もおすすめです。
黒っぽい色味の砂のため、メダカの色味を引きたててくれます。
赤玉土と違って、大磯砂は崩れることがないので、ほとんど交換の必要がなく使用を続けれられるのも良い点です。
こんなやり方も…
砂利のデメリットとして掃除の面倒さを挙げましたが、メダカ飼育をしている人では赤玉土を直接敷くのではなく、ザルに入れて水槽に沈めている方も多いです。
ザルに入れて沈めておくと、砂利を洗う時にも移動しやすいですし、そのまま洗うこともできます。
気になる点としては見栄えの問題はあると思いますので、そこは景観かメンテナンス性かどちらを重視するかになると思います。
まとめ
メダカ飼育には砂利は必須ではありません。
メダカをより綺麗に見せられたり、バクテリアが棲みついてくれるメリットもあります。
どんな飼育方法が自分にあっているかで砂利の使い方を色々試してみてください!