メダカも色々いますが、その基本種ともなっている「楊貴妃」。
改良メダカの先駆けとなったメダカでありますね!!
では、同じように朱赤色の楊貴妃と紅帝は何が違うのか??
その違いについて解説していきます!!
なお、動画でも解説ありますので、動画が良い方はそちらをどうぞ!
目次
よくある間違い!
どっちが楊貴妃で、どっちが紅帝でしょうか???見た目で判断できますか???
答えを言う前に、よくある間違いについて!
「紅帝は楊貴妃をさらに赤くした品種」
「楊貴妃の中でさらに赤が濃い個体を紅帝と呼ぶ」
など…。
なんとなく世間では、赤さで楊貴妃>紅帝となっているようですが、
実際はそこではないですよ~ってお話しとなります。
ちなみにクイズの答えは1枚目が紅帝で、2枚目が楊貴妃です。
楊貴妃と紅帝の違いについて
ではでは、楊貴妃と紅帝の違いがどこにあるかというと…。
血筋です!!!
そんな…(´・ω・`)
って感じですよね笑
ぶっちゃけ楊貴妃と紅帝を見た目で判断することは不可能ということです。
色が薄くても紅帝だし、色が濃くても楊貴妃です。
楊貴妃の起源
広島県の「めだかの館」にて命名されたのが楊貴妃です。
黄金系のメダカから変わった色のメダカを発見したことに楊貴妃の起源があります。
そこから累代・選別をされてできたのが楊貴妃です。
その頃、群馬県桐生市や広島県福山市でも同じように朱赤色のメダカが生まれていたと言われています。
紅帝の起源
楊貴妃はめだかの館で誕生した朱赤メダカですが、紅帝はどうでしょうか?
楊貴妃の解説でも書いたのですが、広島県福山市でも朱赤メダカが確認されていました。
その福山の朱赤メダカを選別・累代していったのが紅帝です。
つまり、めだかの館で誕生した楊貴妃と、福山市で誕生した紅帝は別の流れで誕生しているメダカなのです。
これが楊貴妃と紅帝の違いです。
要するに楊貴妃と紅帝の違いって??
楊貴妃と紅帝の違いにあるのは、どこで生まれたか?であり、
名前の違いは別の流れで生まれたメダカであるからです。
メダカ業界では、このようにそのメダカの成り立ちが違うと、同じような見た目をしていても違う名前がついていることがあります。
だから、楊貴妃と紅帝と違う名前がついているわけです。
冒頭の説明に戻りますが、このように血筋の違いが名前の違いになっているので、
赤さが違うとかそういった所に違いがあるのではないということが分かるかと思います。
まとめ
今回は、楊貴妃と紅帝の違いについて解説でした。
楊貴妃、紅帝と同じように、見た目同じでも違う名前がついていることがあるのは、
血筋に違いがあるということです。
血筋が問題であるので、赤さが違う(グレードの違い)ではないのです。
ただ、一般的に販売されている楊貴妃と紅帝を見ると紅帝の方が赤が濃い場合が多いような気がするのも事実です。
「紅帝は楊貴妃よりも赤い」という説明は、間違っているけど間違っていない面もあるかもしれないなとは思います笑
いずれにせよ、名前でメダカを買うのではなく、見た目でかわいいなと思ったメダカを買ってもらえば失敗も少ないのかなと思います!
今回のこういったお話しは、「メダカ品種図鑑」に載っています。
ぜひ買ってみてください!参考になると思いますよ!