メダカを繁殖していると、立ち泳ぎと言われる頭を上にして縦向きに泳いでいるメダカがたまにいることがあります。
こういったメダカがいた場合に、我々飼育者は何をしてあげられるのか?
今回は立ち泳ぎについてまとめていきます!
立ち泳ぎは病気?治る?うつる?
立ち泳ぎをしている子の症状を回復するために、薬浴や塩浴をして治してあげることができるのか?ですが…
結論から言えば治してあげることはできません。
立ち泳ぎの原因としては、先天的(遺伝的)要素が強いためです。
立ち泳ぎをいている子を横から観察してみると分かるのですが、大抵は背骨が曲がっていたり歪んでいたり、体型に難がある子が多いように感じます。
立ち泳ぎが体型に起因するものであれば、薬や塩で治ることがないのは分かると思います。
例えば、お薬を使っても人間の歯並びが治らないのと同様と思っていただければと分かりやすいのではないでしょうか?
なので、立ち泳ぎをしている子に対しての治療方法はないということになります。
また、病気ではないため、他のメダカにうつるようなことはありません。
立ち泳ぎをしている子は泳ぎが他の子と比べると下手になりやすいです。
なので同じ時期に生まれた子と較べても小さいことが多いです。
管理の上で気をつけることといえば、餌食い競争に負けやすいので、痩せてしまわないようにすることが大切ということです。
立ち泳ぎをしている子はいつまでも大きくなれずに、群れのなかで小さい傾向にあります。
なので、立ち泳ぎをしている子は隔離をしてあげるか、同じくらいのサイズのメダカ達の水槽に移動させたりすることが有効だと思います。
立ち泳ぎのような遺伝上の原因で発生する症状は、本来は自然界では淘汰されてしまう弱い個体となります。
長生きさせてあげるのであれば、隔離などで餌をしっかりとれるような環境を作ってあげることが大事かと思います。
後天的な理由の場合(頭を下にする場合も含む)
先述の先天的な立ち泳ぎは治療はできませんが、後天的な場合もあり、こちらは治療できる場合があります。
これは病気やいじめなどでヒレが傷ついている場合です。
病気の場合は、尾腐れ病などが注意する症状です。
尾腐れ病が進行すると、泳ぎが上手にできなくなっていき、結果として立ち泳ぎのように縦向きになって泳ぐようになります。
病気なので治療することはできるわけですが、縦になって泳いでいる状態ですと、かなり症状は進行していて、元の元気な姿にまで戻してあげることは難しいとは思います…(T_T)
それでも治療する場合は、グリーンFゴールドやエルバージュエースなどを使用します。
また、薬浴と一緒に塩浴もしてあげると良いです。(0.3~0.5%の濃度)
これでしばらく様子をみてあげてください。
塩浴に使用する塩は食塩で大丈夫ですが、心配な方は観賞魚用のお塩もありますので、それを使うのはありかと思います。
いじめでヒレが裂けてしまっている場合も、そこから病気に感染する可能性がありますので、トリートメントの意味も込めて薬浴してあげるといいと思います。
病気やヒレが傷ついた場合は、立ち泳ぎとは言わず、先天的なものに対して立ち泳ぎというのが一般的ではありますね!
まとめ
立ち泳ぎについては先天的な異常で発生するもので治療方法は残念ながらありません。
一方、後天的理由で立ち泳ぎのようになってしまっている場合は、メダカに異常が発生しているので、すぐに治療をしてあげてください。
どうしても立ち泳ぎの子は他の子と比べると弱くなってしまうので、隔離などしてあげることで長く生きることも可能です。
今回は立ち泳ぎについてでした~!!