チョウザメ

豊根村のチョウザメ養殖に携わる豊根フィッシュファーマーズ 「チョウザメが、村の人口を超えましたので、食べに来てください」

各メディアに取り上げていただくことも多くなり、最近は豊根でチョウザメ養殖をしているということの認知度が少しづつ上がってきているように感じます。

 

最近では、こんなポスターがSNSで話題になっています!

 

自分のチョウザメ養殖の師匠ですが、最高に良い笑顔で写っていますね笑

 

さて、今回は豊根村でなぜチョウザメ養殖がされるようになったか、現在のチョウザメ養殖についてお伝えします。




なんでチョウザメ養殖???

まずは、豊根村でチョウザメ養殖が始まったきっかけについて!

 

人口減少が進み、過疎化の一方であった豊根村。現在の人口は、約1000人。対してチョウザメは5000匹弱といったところです。チョウザメに侵略されそうですね笑

 

そんな豊根村に新たな特産品を作り上げ、村を盛り上げていきたい!

 

そんな思いから、何か新しいこと、面白いことはできないかと村の人で話していました。そこで、特産品として、世界3大珍味の何かを作れないか?キャビアなら、魚を育てることができる環境にある豊根村ならできるだろう!

 

こんな話の中から、チョウザメ養殖が始まりました。

 

こんなエピソードから分かるように、豊根の人って面白そうなことがあれば、やろうやろう!とフットワークが軽いです笑

 

自分の田舎の人のイメージは保守的な人が多いイメージであったので(偏見かもしれません…)、良い意味でイメージと違っていました(; ・`д・´)

チョウザメ養殖の道のりは険しく!?

早速チョウザメ養殖を始めてみたものの、最初の1年目は大苦戦!!!

 

1000匹買ってきた稚魚達が少しづついなくなっていき…半分以上がいなくなってしまいました(´;ω;`)

 

初年度はなかなか厳しい結果になりましたが、育て主が悪かったのかと言えばそうではないと思います。

 

チョウザメ養殖に挑戦している、自分の師匠ですが、魚の養殖をして30年以上のベテランです。

 

にもかかわらず、このような結果になってしまったのは、チョウザメ養殖の手法は、各業者毎の手法があり、それは秘密にされています。チョウザメ養殖は、かなり閉鎖的な世界なのです。

 

それでもやはり、養殖のベテラン!なんとかチョウザメの生態を掴み、今ではバッチリ養殖ができるように技術の確立をしています。

 

それを惜しげもなく自分たちに公開してくれていることは、大変ありがたいことです!

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豊根フィッシュファーマーズの結成!!

色々困難を乗り越えて、チョウザメ養殖がようやく軌道にのってきました。

 

そこで、さらに村内のチョウザメ養殖事業を拡大していくために「豊根フィッシュファーマーズ」を村民で結成しました!

 

「天然水産」の言葉にも表れているように、豊根村のチョウザメは、愛知県のてっぺんに流れる非常に綺麗な水のみを使用して、魚を養殖することに拘っています。

 

やはり、魚にとって水は命で、よりきれいな水で育てれば、魚はおいしくなります。特に、汚れた水で育った魚は、水の臭みが魚の身にうつってしまうので、綺麗な水で育てることは大事なポイントです!

豊根村で養殖しているお魚達

豊根村は、最近はチョウザメ養殖が目立っていますが、チョウザメ以外の魚ももちろん養殖しています。

 

チョウザメ養殖のゴールは、キャビアの生産ですが、キャビアができるまで7年~10年程かかります。

 

それまでの期間の収入として、短期間で育つアマゴや子持ちアユ、ヒメマスなどを養殖しています。

 

自分は、食べる魚もいいですが、観賞魚が好きなのでメダカの養殖もやっています!

豊根村のチョウザメ”ロイヤルフィッシュ”

豊根村のチョウザメは、「ロイヤルフィッシュ」としてブランド名をつけて販売しています(登録商標取得済み)

ロイヤルフィッシュと名前を付けたのには理由があり、チョウザメってヨーロッパや中国では王侯貴族に好まれて食べられていました。

 

イングランドでは、領内のチョウザメは全て王室のものとする法律が存在するほど、チョウザメは愛されていたのです。

 

ではなぜそこまで大事にされてきたのでしょうか?チョウザメが美味しいということももちろんありますが、健康、美容に良いとされる栄養素が豊富にあることがあります。

 

コラーゲンやコンドロイチン硫酸、高度不飽和脂肪酸などが豊富で、王侯貴族達は長寿を願って食べていたといわれています。

 

栄養素だけじゃなく、チョウザメ自体も長寿の魚で50年以上生きる、100年生きるなど言われている魚ですので、そういう意味でも長寿祈願に良い魚かもしれませんね!

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チョウザメ料理の提供

キャビアを持つのは当然メスだけなので、メスのチョウザメだけを育てていきたいのですが…これがまたチョウザメは厄介なお魚でして…。

 

外見では、雌雄が判別できません。しかも、雌雄が分かるようになるまで3~4年育てる必要があるのです。

 

雌雄が分かるまでは、みんな大事に育てられるのですが、オスと分かったチョウザメは…出荷されていきます(; ・`д・´)

 

なので、そのオスのチョウザメを使って豊根村ではチョウザメ料理を提供しています!!

 

既に2か所は紹介していますが、改めてチョウザメ料理を提供している4店舗を紹介します!

 

①チョウザメだんごの香酢定食【グリーンポート宮嶋】 予約不要

 

②ロイヤルフィッシュかつ丼【レストランみどり】 要予約

 

③ロイヤルフィッシュ寿司【湯~らんどパルとよね】 土日のみ

 

④ロイヤルフィッシュおまかせコース【清水館】 要予約

 

予約や限定販売が多く、お客様には申し訳ありませんが、生産数の都合から、まだ大々的に販売できていないのが現状です。

 

しかし、自分たち地域おこし協力隊も養殖に加わり、着実にチョウザメの生産数を増やしていっています!

 

ぜひチョウザメを食べに豊根村まで来ていただけると、生産者としては大変嬉しく思います。

キャビアはいつできる??

2020年に豊根村初めてのキャビアが生産される予定です!オリンピックイヤーにちょうど出来上がるなんて、何かあると思いませんか?笑

 

何度かキャビアを食べていますが、キャビアって美味しいんですよ!なんか自慢っぽくなっていますが、なけなしのお金で食べています…協力隊はひもじいのですよ笑

 

長い夢がもうまもなく叶うというところまで来ています!キャビアができた際には、ぜひ味わっていただきたいです。

 

師匠は、日本一のキャビアを目指して生産しています。豊根のキャビアが日本一かどうか…皆さまの舌でジャッジをお願いします( `ー´)ノ

まとめ

チョウザメ養殖は、長い年月を育てる、ものすごく大変な養殖です。そのため、途中で養殖を辞めていく業者が後を絶ちません。

 

しかし、みんなにできないこと、それだけ難しいことだから挑戦するのが楽しいと師匠は言います。

 

そして、やはり目的は豊根村を元気づけること!これを言い続けている師匠だから、チョウザメ養殖を続けられているのかもしれません。

 

長い道のりを超えたチョウザメ…この特別な魚を一人でも多くの方に食べていただき、新しい発見をしてほしいと思います。

 

豊根村のチョウザメを是非ご賞味あれ!!!!!!!!

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