チョウザメ

近大の研究 チョウザメの全メス化の成功について

この間、産経新聞で近大がチョウザメの全メス化に成功したというニュースが出ました。

(ニュース記事はこちら

 

女性ホルモンを混ぜた餌をチョウザメに与えて飼育したら、全てメスになったというニュース。

 

色々とこのニュースへのコメントをみましたが、チョウザメを育てている身として思うことはというと…

 

・キャビアの値段はそこまで落ちない

・技術的には昔からあるが、チョウザメで研究する人がいない

・キャビアっておいしいですよ!

・雌雄判別時に魚体に負担をかけなくて済むなら安心。でも…???

 

それぞれ解説していきますね。

 

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キャビアの値段はそこまで落ちない

コメントで、「キャビアは高いから食べられている。大衆が食べられるものになったら食べなくなるのでは?」などといったコメントがありました。

 

まあ、そういう面もあるかもしれません。ただ、キャビアって俺はすごく美味しいものだと思っています。

あれを頬張る贅沢感は、何にも代えがたいですね。

 

あと、この技術が確立されたとしても、そこまでキャビアの値段は落ちないと思われます。

オスを育てなくてよくなるので、単純計算で今までの2倍育てられるようになるわけですが、それでもチョウザメの養殖には10年くらいの年月がかかります。

 

10年間しっかり育て続けなくてはいけない生き物から取れる卵…果たしてそれがどれだけ安くなるでしょうか?

 

技術的には昔からあるが、チョウザメで研究をする人がいない

飼育魚を全メスにする技術自体は昔からあり、他の魚でもこういった技術は使われます。

 

しかし、チョウザメに至っては研究が進んでいないので、この技術が使えるか実践する人がいないんです。

 

なんでチョウザメの研究が進まないかというと、これはもう結果が出るのに年月がかかりすぎるからです。

10年経たないと卵を持たないので、生命の循環のスパンがあまりに長すぎて、結果が確認できるまで膨大な時間がかかります。

 

また、当然思うような結果が必ず出るわけではありませんよね??

んで、今回の実験では全部メスになったわけですが、果たしてこの過程でメスになった個体はしっかり卵を持つかという心配もあります。

 

もし、それが実証されるのを待つのであれば、やはり10年結果を待たなくてはいけません。

チョウザメの繁殖スパンが長すぎることは悩みものです。

キャビアっておいしいもんですよ!

結構コメントで、「私にはキャビアの美味しさは分からないから」というコメントが多くみられました。

 

まあ、味の好みは人それぞれなのですが、俺はキャビアは高いお金を払っても食べたいくらいには美味しいと思います。

 

正直、多くの人にはいくらの方が食べなれていて、味の良さが分かりやすいのも理解できます。実際、俺もいくら大好きです笑

 

でも、いくらとはまた違った、独特の風味がキャビアにはあるんです!

結婚式とかで出てくるキャビアなのかどうなのか怪しいやつは、正直美味しくないです(~_~;)

この間食べてみて、無味無臭って感じで何かよくわかりませんでした笑

雌雄判別時に魚体に負担をかけなくて済むなら安心。でも…???

チョウザメは外見で雌雄が分からないので、3年過ぎたくらいで、お腹を開いて雌雄の確認をします。

 

この作業がむちゃくちゃ大変ですし、何より魚体への負担が厳しい!

 

何も気にすることなくチョウザメは泳いでたりしますが、やっぱり飼い主としては心配なわけです。

 

この負担がなくなるというならば大歓迎な技術なんですよ!

 

でもやっぱり心配に思うことはあり…。

 

 

この技術を使用してメス化したチョウザメがしっかり卵を持ってくれるのかということ。

詳しいことは分からないで、ほぼ確実に卵を持つのかもしれませんが。

 

しかし、それが実証されていないと、飼う身としては不安は拭えないです。

だって10年育てるんですよ?

10年育てたけど、卵できない体になっていました!なんて言われた日には卒倒もんです。

 

故に技術的にメスになったとして、しっかり卵を持つようになるかは、確認したいですね。

まとめ

珍しく、チョウザメ養殖者らしく語ってみましたが…チョウザメ養殖って大変なんですよ!

 

飼育期間が長すぎることが要因ですが、ここがクリアできると大変たすかるんですが…。

 

まあ、チョウザメの研究をする研究機関が少なく、まだまだ未知の生き物なんです。

だから、こうやって近大含め、研究を進めてくれていることには感謝感謝です!

 

チョウザメの養殖環境が少しでも改善されると嬉しいな(`・ω・´)

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